ひとり暮らしを始めるとなかなか貯金ってたまりにくいですよね。
でも収入の分だけ支出があると、もしもの不測の事態になったとき、困ってしまいます。
不測の事態とは病気、解雇、自然災害です。そこで生活防衛資金の確保です。
生活防衛資金を用意しておけば、心に余裕ができ、きっと、貯蓄体質になれます。
生活防衛資金とは?
もしもの不測の事態に備える資金です。
- 病気や入院で働けない。
- 突然の倒産や解雇に直面。
- 地震や台風の被害。
元の生活に再建するまでの生活費で6カ月~2年分備えておきたいです。
生活防衛資金を貯めたメリット2つ
備える目的は理解できたと思います。メリットも理解すると、モチベーションが上がり、さらに貯めやすくなると思います。
1.こころの安定剤になる
貯めることができていると、心に余裕が出てきて、自分がやりたい選択肢が増えます。
2.貯蓄体質になれる
生活防衛資金を貯める必要性やメリットを理解できると、収入に対して、計画的にお金を使うようになります。確実に貯めるには、やはり生活で余ったのを貯金するのではなく、先取り貯金で貯める方が早くて確実です。先取り貯金の技を癖にできれば、貯蓄体質へと変身しています。
普通の貯金とは全く別物
普段から貯金が出来てる人は「貯金はあるから、わざわざ生活防衛資金を備えることもないなぁ。」と思っていませんか?
そもそも貯金は趣味や娯楽、結婚や出産などのいつか使う予定に貯めてるものではありませんか?
生活防衛資金は、使う目的ではなく予期せぬ不測の事態に備えておく資金です。これは、世帯スタイルが変われば、金額も変化するし、一生涯、ストックが必要な資金となります。
生活防衛資金どれくらい必要?
収入金ではなく、生活費で考えます。
例えば年収300万として、最低限の生活するのに300万というわけではないですよね。
人によって家賃や光熱費などの固定費など…生活費が違うものなので、もし把握してない場合は、ざっくりでいいので1カ月分を洗い出してみましょう。
世帯スタイル別におよその目安を紹介していきます。
- 単身の場合・・・生活費半年分
- 夫婦2人の場合・・・生活費半年~1年分
- 子育て世帯の場合・・・生活費1年~3年分
単身の場合
会社員であれば、生活費半年分を目安に貯めておきましょう。それ以上に働けない場合は、公的保険(失業手当・傷病手当金)があり、最低限の生活は守られます。
ただし、会社員でない場合は、公的保険が薄いため、生活費1~2年分貯めておきましょう。
夫婦2人の場合
共働きならば、半年分。片働きなら1年分は貯めておきましょう。
もし、自営業の場合は、1年~2年分の方がいいです。
子育て世帯の場合
会社員ならば1年分、自営業ならば2~3年分が目安ですが、子供の年齢や人数によっては、さらに必要となってきます。
生活防衛資金を貯めるコツは?
不測の事態はいつ起こるかわかりません。貯金は優先的に生活防衛資金を確保しておきましょう。
毎月コツコツ貯める
確実に達成は、『なかったこと貯金』=『先取り貯金』の方法です。
最初から生活防衛資金をないものとして、お給料が入ったら別の口座に先取りで貯金してしまい、残りのお金で生活するという方法です。
きちんとコツコツ継続が大切なので、収入や目標額を決めて無理のない設定をしましょう。
ボーナスをまわす
ボーナスをまわせば、早く目標の金額を貯めることができます。
ただし全額まわすとストレスになるようなら半額にするなどして、継続的に貯金できるスタイルで目標金額を達成させましょう。
いずれ、きっと自分を守るお守りになります。
専用口座を作る
もし自分で先取り貯金が難しい場合は、たいていの銀行がサービスで行っているもので、設定した金額を指定日に自動的に送金してくれるという方法もあります。
初めに手続きさえすれば、あとは自動的に貯まっていきます。 継続が大事ですので、無理のない設定にしましょう。
支出を見直す
もし毎月の積立が少ないとか、もっと加速させたいと思う場合は、固定費の見直しをするのがいいのかもしれません。
例えば、こちらがおすすめです。
- 格安SIMに変更する
- 電力会社のプラン(アンペア)を見直す
- 家賃を抑えるため、引っ越しを検討する
- 加入してる保険を見直す
- 車の維持費を見直す
- 半年以上使っていないサブスクサービスを見直す
これらは、生活の満足度を下げずに取り組めて、浮いたお金をまわすことができます。
生活防衛資金と借金ってどっちが優先?
これは金利によります。個人の借入先や時期によって差があります。
例えば奨学金や住宅ローンは金利が低めなので、生活防衛資金とバランスとった方がいいです。
一方、カードローン、リボ払いや車ローンは金利が5%~15%のように高額なので先に返してしまうのがおすすめです、無駄な手数料を払っていては、もったいないですよね。でも最低の生活費は守りましょう。
生活防衛資金の預け先は?
生活防衛資金はすぐに使えるようにしておくのが大切なので、銀行の普通預金にしておきましょう。
ただし生活費の口座とは分けておいた方が、いいです。一緒にしていると「まっ、いいかぁ」など、つい使ってしまう可能性が高くなるからです。
NEOBANK住信SBIネット銀行は『目的別口座』というサービスを展開していて、1つの総合口座とは別に目的別で金額を振り分けることができるのでおすすめです。
ネット銀行の方が金利がいいのでおすすめなのですが、災害で通信インフラが起こってしまう可能性もあるので、金額の一部は、地銀や郵貯にしておくと、さらに安心ですね。
ただし10年以上、取り扱いがないと休眠口座となり、ATMが使えなくなりますので気をつけましょう
まとめ
生活防衛資金というまとまった金額を一気に作るのは難しいため、毎月の生活費を節約しながら、確保をしていくのが大切です。
万が一の事態に備えて、貯金以外に用意しておくことが望ましいです。
生活費の6ヶ月以上を目安に、毎月コツコツと貯めていきましょう。
また、元本割れなどのリスクの少ない安全な場所に預けるのがおすすめです。
生活防衛資金は増やすための資産ではなく、減らさないようにすることが重要だということを把握しておきましょう。
自分を守ってくれる資金を貯めていくために、生活をコントロールした矢先には、、貯金ができる体質になっていますよう、応援いたします。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございます。